我ながら最近紹介したバンドとかは尖ってたなぁ、と思ったので今回はみんな大好き邦ロックバンドを紹介しようと思う。中和。
と、その前に軽くバンドの説明を。
チリヌルヲワカは元GO!GO!7188のボーカル:ユウ、こと中島優美を中心に結成された。GOGOはそこそこ売れたので知っている人もいるかと思う。特に20代後半~30代の方なんかは。
演歌かよ!と言いたくなるような過剰なまでの和メロに、揺れ物混じりのエレキギターと一回聴いたら忘れられない、印象的かつキャッチーな曲が沢山あるバンドだった。
…
彼女のクセの強さはチリヌルヲワカでも存分に生かされている。
…というか何を歌っても自分のモノにしてしまうようだ。
ビックリするくらいArctic Monkeysだ。まさかこの曲調に和メロぶっこんでくる人が存在するとは思っていなかった。
チリヌルヲワカに限らず、JPOPの面白いところはあらゆるジャンルを歌メロで侵食してしまうところだと思う。日本人は何かを改良するのが得意…モノづくりではよく言われていることだが音楽にも当てはまるのだろうか。
個人的な話だが、ボーカルの声質は癖が強い方が好きだ。
日本の音楽業界は往々にして、とにかく多くの人が受け入れてくれるような、最大公約数的ボーカリストをプッシュしがちだ。僕はボイトレ声と呼んでいるが…
聞き飽きませんか?
曲調が面白い、パフォーマンスがぶっ飛んでるetc…と言ったほかに楽しめる要素があれば良いのだが、如何せんどっかで聴いたことあるような曲にそこそこに綺麗なボーカルを載せて「はい!終了」みたいなアーティストが多い。最近はTV見てないのでどうなってるかは分かりませんが…
その点、中島優美の声・歌唱は一発でこの人だという事がわかる。シグネチャー歌唱だ。替えが無い。
歌も独特だが予定調和を感じさせない曲が多い。緊迫感のある変拍子、緩急の激しいリズム、ノイジーなギター、サイケデリックな間奏…全く飽きさせない。聴くたびにワクワクしてしまう。
ライブの熱量も半端ない。良い意味でアンサンブルもバンドの絵面もミニマムだ。ミニマム故に、楽器の1音1音、メンバーの表情が良くわかる。ロックバンドの良さみたいなものを思い出させてくれると思う。
メンバーが三人の頃はより楽器が際立つ。というかこのバンドはベースが本当にかっこいい。音が少ないからこそのダイナミクスだ。
無駄な音が少ないバンドは大人っぽい、ムーディなバンドが多い気がするがこのバンドは良い意味で若さ・新鮮さみたいなものを感じる。臨戦態勢というか。
そんなロックなところが好き。
…
サブスクには少ししか音源が無い。
が、youtubeでMVやライブ映像は沢山アップロードされているので気に入ったらCDも購入してほしい。僕は何曲か聴いて全アルバムポチった。
最後にハマったきっかけである「宵の星」を。本当に良い曲だ…
サブスク各種