多分もうそろそろだと思う。
さて、ヘヴィメタルというジャンルはとにかく人を選ぶジャンルである。
ロックバンドという括りの中には様々なジャンルが存在しているが特に特殊で、「好きな人はめっちゃ好き、興味がない人は一切聞かない」傾向にあると思う。ちょっと過激になってくると「メタル以外を聴かない」なんて人も結構いる。
かくいう僕も一時期そんな感じであった。今でこそ色々聴くようになったけれど結局戻ってきてしまう…そんな不思議な魅力があるのだ。
そもそもメタルって銘打つだけでこの記事を開いてくれなさそうなので、この記事を読んでいる奇特な人の多数はメタラーだと思う。でも、興味本位で開いてくれた人のためにお勧めの曲を少しだけ紹介したいと思う。メタラーの人はうんうんって頷いててくれ。
メタルはジャンルが細分化され過ぎていて選曲が難しいので「日本」という縛りで選んでいきます。
①Unlucky Morpheus /「CADAVER」「REVADAC」
[Official Video] Unlucky Morpheus - 「CADAVER」「REVADAC」
最近の若手メタルバンドの中ではかなり人気があるバンドで知っている人も多いかもしれない。
なぜいきなり2曲同時に紹介したのかというと、メタル史(少なくとも日本では)において、この曲かなり画期的な仕掛けが施されている。
「1曲目の譜面を逆から読むと2曲目になる」
のである。様式美を重視しがちなヘヴィメタル的にはこの仕掛けはかなり熱い。
…っていうかこんなに雰囲気の違う曲になるんですね。っていう初見の時の感想。どちらもかっこいい。
Unlucky Morpheusの良いところってメンバーにヴァイオリニストがいるところだと思う。しかも東京芸大卒の凄腕。
ネオクラ系のメタルでシンフォニックな曲やバンドは沢山あるけどここまでハモりで一緒に弾いていたり主張が強いバンドって意外と多くないかもしれない。そこにグッとくる。
あとふっきーかわいいよふっきー。
②UROBOROS/「Black Swallowtail」
UROBOROS 「Black Swallowtail」【full ver.】
えげつない。主に大村孝佳が。
元々Asrielというユニットで活動していた黒瀬圭亮氏が始めた「ぼくのかんがえたさいきょうの」的なバンドである。
asrielがそもそもゲームの主題歌やアニメタイアップが多めのユニットだっただけあって、UROBOROSもキャッチーでアニソン的な雰囲気があって聴きやすい。そして上木彩矢は美人だ。
とにかくハイトーンになりがちなジャンルではあるが声質がアダルティでかっちょいい。美人だし。
結構好きなバンドなんだけど何せ「ドマイナー」で残念。自分以外で知っている人に会ったことないし、ツイッターのTL上でUROBOROSってつぶやく人すら見たこともない。
おそらくもともと積極的にプロモーションしていなかったのだろうが、あれよあれよという間に2枚のミニアルバムをリリースをして自然消滅。非常に残念である。
③筋肉少女帯/再殺部隊
とにかく人を選ぶジャンルの中でもトップクラスに人を選ぶ筋肉少女帯から名曲を。
「大槻ケンヂのバンド」っていう説明なら想像がつくオタクが多そう。
とにかく曲や演奏が重視されがちなジャンルの中、独特な世界観の歌詞やセリフで物語性やコンセプトがはっきりしているのだがこの曲が入ってるアルバムもそんな感じ。
「ステーシー」というオーケンが書いた小説もこのアルバムがモチーフになっている。結構癖になる内容なので読んでみてもいいかもしれない。
ちなみにモーニング娘。によって舞台化もされていて結構評価が高い。DVD借します。
内容も魅力的ではあるのだがとにかくこの曲のギターは「神が降りてきている」と言い切っていいレベルに泣き散らしている。特にラスサビ以降。
はっきり言って橘高文彦の演奏力は高くない。むしろメタルという括りだとかなり下手かもしれない。でも彼の特殊なピッチのチョーキングやハーモニクス交じりの衝動にまみれたインプロヴァイズはあくまでメタルはロックの派生であるということを思い出させてくれる。
あと音が最高。マーシャル万歳。
④妖精帝國/Mischievous of Alice
[Official Video] YouseiTeikoku - Mischievous of Alice - 妖精帝國
アニソンとか結構歌ってるしアニサマ出てたし勝手に有名だと思ってたんだけど僕の周りに好きな人がいないのはなぜでしょうか。
何気に歴史が長いバンドで音楽性も結構変化している。初期は打ち込み中心のシンフォニックなサウンドで最近は完全にメタルっていう感じ。1stアルバム「GOTHIC LOLITA PROPAGANDA」はマジで名盤。聴け。
アリプロとかが好きな人は好きな世界観かもしれない。ゴスい。
声質が特殊過ぎて人を選ぶかもしれないけれど個性的でどのバンドとも被らない魅力的なバンドだと思う。正統派に飽きた人に勧めたいし、意外と最近の曲なんかだとギターリフがプログレっぽかったり攻めた演奏の曲も多いのでギターキッズもチェケラ。
⑤DELUHI/Frontier
結成して4年くらいで一気に有名になって突然の解散…したのが最近限定復活を遂げてまた解散した伝説のバンドである。とにかくえげつない演奏力で話題になっていた気がする。
というか当時のLeda(ギター)って21歳とかそこらだよ…イケメンだし本当に僕と同じ人間なのか?
なんかいい意味でV系感が薄くてとっつきやすいのではないだろうか。VoがDAIGOっぽいがDAIGOではない。
いま改めて聞いてみると完全に「ギター」のバンドだな、という感想。そのギターがバチクソかっこいいので問題ないんだけど…
結局Ledaが上手すぎて他のメンバーがついてこれなかったというのが主な解散理由っぽい。今やっているFar east dizainもそんな感じの理由でもうすぐ解散である…バンドという形態の難しさよ。
いかがでしたか?
この縛りで選曲するのが意外と難しい…まだまだ僕も日本のメタルは詳しくないんだなと痛感。またディグっておきます。
ステイメタル!!